2009年12月25日金曜日

夜目遠目

女性たちが年々きれいになっていく。
昔はおたふく顔やオコゼみたいな顔をした女性が
少なくなかったが、最近は、顔もスタイルも
ビックリするほどよくなった。

その昔、雑誌記者だった頃、野坂昭如さんの原稿を受け取りに
『11P・M』のスタジオまで出向いたことがある。大橋巨泉が司会する
ちょっぴりエッチな深夜のワイドショーである。野坂さんは、
「Trust me」みたいなことを言って、
ウブな私を幾度となく引っ張り回したものだが、
結局この日も、原稿はもらえなかった。

でも収穫はあった。美女たちをたっぷり拝ませてもらったのだ。
目の前には、スリップ一枚のあられもない女たちがウジャウジャいた。
おそらく私は、飛びっきり好色そうな顔つきをしていたことだろう。

あれから30有余年、女たちはさらに美しくなった。
だが欠点が2つほどある。言葉づかいと歩く姿勢がまるでダメなのだ。
ベタの大阪弁で言うと、「さっぱりワヤですわ」と相成る。

「……だからァ~」「……なんでェ~」「……みたいなァ」
と、語尾があいまいなまま終わってしまう。
まだ続くのかと思いきや、これでおしまい。
「えっ? で、結局、お前さん何が言いたいわけ?」
こっちがイライラしてると、すかさず、
「てゆっかァ~」と、またダラダラがおっぱじまる。

作家の池波正太郎さんは、若い女性編集者から
仕事の依頼か何かの電話があると、
「ちょっと待って。あなたのそばに30歳以上の男の方はいませんか?
いたらその人と電話を代わってくれませんか」と言ったという。

女性差別ととられかねない対応だが、あそこまで大物だと、
だれも文句を言えなくなるのだろう。
「何を言ってるのか、さっぱりわからないから」
というのが池波さん側の言い分だという。
さもありなんだ。

うちの娘も時々、「……てか」なんて言葉を使う。
「というか」→「てゆっかァ~」→「てか」と短縮されたクチだ。

昔から「色の白いは七難隠す」って言うけど、
今は、「色の白いは」を「話し言葉の美しさは」
にぜひとも換えてもらいたい(みたいなァ~)。

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