2010年1月4日月曜日

冥途・イン・ジャパン


正月2日。久々に着物姿で初詣に行く。
市内はずれにある熊野神社は
なぜか閑散としていた。

キモノを着ると、
(ああ、俺は日本人なんだなァ……)
とあらためて思う。でも、年に1回
袖を通すくらいじゃ、カラダに馴染まない。
どことなくよそよそしい。

キモノだと大股で歩けない。
せわしげにちょこまか歩く感じで、
ちょっとかっこ悪い。
こけつまろびつ、なんてザマでは、キモノに失礼だ。
やはり、ふだんから着こなしていないと、いざという時に
サマにならないのだな、としみじみ思う。

初詣の足で、そのまま川越の実家へ。
年に一度、兄弟が顔を合わせる日だ。
着いたらすでに酒盛りの真っ最中。
長兄に義兄、甥っ子などは、もうだいぶ
できあがっているようすで、いつものように
わけのわからないことを言い合っては
女衆を困らせている。懲りない面々だ。

こっちもいっこうに懲りないクチなので、
さっそく酒宴の輪に加わり、バカッ話に
興ずる。

「おまえの本はなぜ売れないんだ?」
長兄がいつものごとくからむ。
売れる方法がわかったら、
だれも苦労はしない。

  門松は 冥途の旅の 一里塚
  めでたくもあり めでたくもなし

よく知られた狂歌。一休禅師の作という。
今年もまたひとつ年を取ってしまった。
ため息しか出ない。

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