2010年7月5日月曜日

ようこそウサギ小屋へ

時々、短期の留学生を預かる。
なぜ短期かというと、わがウサギ小屋rabbit hutchには余分な部屋がないからだ。
長期(1年)の学生は預かりたくても預かれないのである。

留学生にはプライバシー保護の観点から1部屋明け渡さなければならない。
となると、家族構成員の中から、1人はじき出される計算になり、
その悲しき犠牲者はたいがい僕の役回りとなる。

昼間はいいが、夜、寝る場所がない。
仕方がないから、仕事場兼書斎の、それも
溶岩のように堆積した本と本の間に、わずかな隙間を確保し、
そこにふとんを敷いて寝るという仕儀になる。もし地震で本が
崩れでもしたら、哀れ圧死というマヌケな最期を迎える

ある時、脚を折り曲げ猫みたいにちぢこまって寝ている姿を、
オーストラリアからの留学生(この時は高校の女の先生だった
に目撃され、互いにバツの悪い思いをしたことがある。

しかし、ありのままの日本人の生活を見てもらうという意味では、
国際相互理解に貢献している(←モノは言い様だな)ようで、
帰国後にどんな報告をしているかは知らないが、
ニホンノオトウサンハ、ジブンヲギセイニシテ、ワタシヲモテナシテクレマシタ
などと、好意的に受け取ってくれたに違いない。←甘いねェ、君は

留学生にはなるたけふだんどおりの生活を見せることにしている。
といっても裸にステテコ姿であちこち歩き回ったり、
いきなりオナラの3連発(←これ、あくまで喩えですから誤解のないように
を食らわす、なんてはしたないことはしない。わが家の場合、
いつものようにお上品に過ごせばいいので、いたって気は楽だ(ホントかよ)。

タイ、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、フランス、イタリア、
アメリカ、中国、台湾……etcとさまざまな国からお客さまが来た。
今秋は次女の友人たちがイギリスから大挙して押しかけてくる予定だ。
その間は、たぶん極度の失語症に陥るだろうから、
今のうちにいっぱいしゃべっておくことにする。

閑話休題。
右側の金魚だか鯉の泳ぐ池にご注目あれ。
ここにマウスのポインターを置くと金魚が寄ってくる、
というのはかねてより知っていたが、クリックするとエサが出る仕掛けを
うかつにも知らなんだ。おヒマな方はぜひエサをやってください。
いくらでも食べますから。




←娘たちが世話になった高校生留学組織「AFS」

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

労さん: 日本を良く理解して貰うに、一般家庭でのホームステーが一番有効なのでは
無いでしょうか? 草の根外交大いに期待しています。

自分のお部屋を留学生に提供され仕事場・書斎の本の山を掻き分けお休みになり、留学生の知る事になった時は説明して上げて下さい”日本の家屋は元来多機能である。versatile in useである。居間は客間にもなるし、寝所にもなる。書斎も勿論例外ではない”と大いに自慢してあげて下さい。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

匿名様
 今後はそうします。あいにく匿名さんほどの英語力がないので、うまく説明できるかどうかは分かりませんが、ま、こっちもrabbit hutchであることを別段恥だと思っていないので、ありのままの姿をこれからも見せていくつもりです。
 草の根外交といわれると、ちょっぴりこそばゆいですね。ただ、娘2人がイタリア、アメリカでそれぞれ1年間、お世話になったので、そのご恩返しだと思ってやっています。大変だけど、外国人と寝食を共にするのはけっこうスリリングで面白いものです。