2010年11月1日月曜日

喧嘩だ、喧嘩だァ!

民主党政権になって以来、不安神経症にずっと悩まされている。
「鳩山ノータリン内閣」がひっくり返ってくれたと思ったら、
次は「菅へっぴり腰内閣」で、宿敵中国にいいようにあしらわれている。

番頭の仙石官房長官は〝柳腰〟などとわけのわからんことを云っているが、
要は日本の左派リベラル政党がいかに外交オンチのお公家さん集団であるか、
すっかり白日の下にさらけ出されてしまった。言わんこっちゃないのだ。

普天間基地移設問題で日米関係にヒビが入り、尖閣諸島問題で世界に
日本の弱腰を見せつけたと思ったら、今度はロシアまで悪乗りして
寸足らずのメドちゃんが我が北方四島に乗り込んできた。
中国もロシアも、押せば必ず日本は引く、と完全になめ切っているのである。

日本政府は「大変遺憾だ」などと、例によって紋切り型の言葉を並べ、
息巻いているが、切迫感と切実感はまるで伝わってこない。

なぜ菅首相なり前原外相が、緊急記者会見を開き、テレビカメラの前で、
テーブルにナイフを突き立て、赤鬼のような顔をして怒りを表明しないのか。
「日本はやるときはやるぞ」と、なぜ脅し文句のひとつも並べられないのか。
芝居がかったパフォーマンスでもいい、日本は本気で怒っているんだぞ、
と全身でアピールすることが大事なのだ。

日本の北方四島がロシアにむりやり実効支配されている、
という事実だけでも、僕は怒りで憤死しそうになってしまうのだが、
politicianや偏差値秀才の外務官僚たちは、何にも感じていないようで、
ほんとうにガッカリする。戦後65年、日本人は南海の泥(でい)のごとく、
つくづく骨なしになってしまったんだなあ、との思いを深くする。

まだ遅くはない。政府は世界に向かって切々と訴えかけてほしい。
日ロの間には深刻な領土問題が存在し、ロシアは我が領土を不法に占拠している、
と日ロ国民だけでなく世界に訴えかけてほしいのだ。今こそ領土問題の存在を
世界に知らしめる絶好のチャンスではないか。その機会をムダにしないでほしい。

もうすぐ横浜でAPEC首脳会議が始まる。
中国首脳や寸足らずのロシア大統領もご来臨あそばすというのだから、
彼らには下剤入りの料理を出すとか、首脳会談を直前でドタキャンするとか、
いやがらせの手はいろいろあるではないか。

とにかく「遺憾の意」はもう聞きあきた。
「おう、野郎ども、喧嘩支度をしろィ!」
と、威勢よく言ってくれないかしら。ねえ、菅さん。

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