2011年1月19日水曜日

ニセモノ万歳!

酒と同じくらいコーヒーが好きで、
日に5~6杯は飲む。女房は酒がダメで、
もっぱらコーヒーをがぶ飲みする。

数年前、牛肉偽装事件とか汚染米不正転売事件
といった産地を偽装する事件が続出したが、
コーヒーの世界にも似たような話がいっぱいある。

たとえば、最高級品と崇めたてまつられているジャマイカの
ブルーマウンテンコーヒー。世界中で唯一日本人だけが
ありがたがっている不思議なコーヒーなのだが、
販売量は輸入量の100倍(1000倍という声も)といわれている。
これはもうコーヒー業界のジョーシキだ。

味のバランスはいいけれど、個性に欠けるブルマンは
比較的偽装しやすいといわれている。替え玉に使われるのは
キューバ・クリスタルマウンテンとかハイマウンテンといったもの。
同じカリブ海系のコーヒーだから味も香りも似ているのである。

ブルマンと並び称される高級品のハワイ・コナも、
15年前に「ハワイコナ・スキャンダル」と呼ばれる偽装事件を
引き起こした。複数の有名な地元生産者たちが、安い中米の
コーヒーを袋に詰め直し、ハワイから再出荷していたのだ。
流通していたニセモノはホンモノの10倍もあったという。

この話には実はオチがある。
詰め直したニセモノのほうが
ホンモノよりはるかにうまかったというのだ。

ブルマンの替え玉だってバカにしたものじゃない。
ニセモノとはいえ、むしろブルマンよりうまいくらいで、
ボクなんかはキューバやハイマウンテンなどニセモノの大ファン。
ああ、浜の真砂は尽きるとも
世にニセモノの種は尽きまじ……ってか?

これがニセモノ天国の中国だったら、
「えっ? 何がいけないわけ?」って、逆に凄まれたりするんだろうね。
とにかく金儲けのためには倫理も道徳もかなぐり捨てるというお国柄。
もうめちゃくちゃですよ、あの国は……と中国人留学生(とても優秀で可愛い娘さんでした)
がいなくなったとたんに悪口をいう。懲りない男だねえ、ホントに。



←その昔、仕事でブルマンの農園を見に行った
ことがあります。コーヒーの樹は山の急斜面に
植えられていて、収穫が大変そうでした。現地で
最も有名な日本人俳優はソニー千葉(千葉真一)
でした。当時はブルース・リーが流行っていた時代で、
ソニー千葉は空手遣いとして知られていたんです。

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