2011年3月1日火曜日

スカイプごっこ

フランスに帰国したAlexiaとスカイプをした。
スカイプskypeというのはインターネットの無料電話のこと。
と、ミエ張って知ったかぶりをしてみたが、
どんな仕組みなのか、サッパリわからん。
相変わらずパープリンなアナログおやじであります。

むかしは外国に電話するなんて考えられなかった。
言葉もできないし、だいいち通話料が高すぎた。
たまにかかってきたりすると、頭の中の料金メーターが
ビューンとはね上がり、「早く切らねば……」という
強迫観念に押しまくられ、生きた心地がしなかった。

ところがどうだ。このスカイプを使えば、
世界中のだれとでも無料で話ができる。
それどころかカメラを据えつければ、
互いの顔を見ながら通話ができる。
まさに魔法のような電話なのである。

久しぶりに見るAlexiaはコスプレ好きの変態少女ではなく、
ごくふつうの女の子だった。カメラの前にはパパとママもいた。
「Bonjour!  はじめまして」
ボクが得意のフランス語(ンなわけねーだろ)で挨拶すると、
パパとママははにかんだような笑顔を見せた。

「リッパナオヒゲデスネ。ヨクニアッテマス」
あっちのママがボクの髭をほめあげた。
「Merci! あなたもお美しいですよ」
しばし尻がムズ痒くなるようなエールの交換だ。

フェイスブックといいスカイプといい、
世の中、ほんとに便利になった。
便利ついでに革命まで起きた。

〝ネット革命〟でチュニジアとエジプトがひっくり返り、
今まさにリビアがその二の舞になろうとしている。
中国や北朝鮮は今ごろ戦々恐々だろう。
ザマミロ、である。

ああ、恐るべしインターネット!





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