2011年4月9日土曜日

鰹節と浪花節

作家で株の神様でもある邱永漢さんに会ったとき、
日本独自だと思っているものでも、源流を辿ると
中国に行き着くものは多い、という話になった。
邱さん、いたずらっ子みたいな顔してこう言ったもんだ。
「そうね、大半は中国から来たものでしょうね。日本に
昔からあるものといったら鰹節と浪花節くらいなものよ」

似たような話を何かの本で読んだことがあるから、
この冗談とも本音ともつかない笑い話は、
たぶん邱さんの十八番なのだろう。

邱さんが冗談交じりにお国自慢をしても笑い飛ばせるが、
中国のお偉いさんらに「中国四千年の歴史」
などと大まじめに自慢されると、ちょいとばかりカチンとくる。

「べら棒め、なにが四千年だ。おまえらの文明なんぞ
四千年前にとっくに滅びとるわい。残ったのはカスじゃろ。
そのカスに何兆円もの0DAを注ぎ込んで、まともな国に
してやったのはどこの国だと思うとるんじゃい、このボケ!」

ちょっとお下品になってしもうたが、これが偽らざるボクの本音。
易姓革命の国なんぞに歴史の連続性があってたまるか。

日本が兆の単位の資金援助をしてきたことなど、もちろん中国人は
知らされていない。みんな自分たちの力でやったと思うとる。

日本人は「陰徳」好きで、善行を施してもあからさまには言わない。
それが日本人の良さでもあるのだが、こうした美学は外国、とりわけ
中国人にはまったく通用しないし、理解されない。

だから、「この橋は日本が造りました」「この製鉄所も日本の援助です」
「いや、空港も高速道も実はみ~んな日本の0DAで造ったんです」と、
日本の政治家は厚かましいくらいに言い続けなくてはいけない。
だって日本国民の税金なんだもの。恩に着せるくらい言ってやれよ。

こっちが施してる側なのに、幇間(たいこもち)の小沢一郎は、
600人(うち政治家は150人)の〝大朝貢団〟を組織して、
中国皇帝の面前で平蜘蛛のようにひれ伏した。

〝胡錦涛皇帝〟と握手して選挙用の写真を撮らせた、
小沢チルドレンと呼ばれるこのハレンチな陣笠議員たちには、
日本人の誇りなどこれっぽっちもありはしない。

なんてったって、おれたちゃ鰹節と浪花節だけで
経済大国にまでのぼりつめたんだ。
それだけでもすでに大威張りではないか。
史上空前の国難だと? 
そんなもん、なんぼのもんじゃい。

餓狼のような中国と韓国、そしてロシア。
善人面して支援を申し出たと思ったら、
火事場ドロボーみたいに、尖閣や竹島周辺で
なにやらキナ臭い動きを示してる。
おいらの庭先でコソ泥みたいなマネをするんじゃないよ!



5 件のコメント:

杉山巡 さんのコメント...

はじめまして、TBS/Digでお話を聞いてから、このブログを読んでいます。中国・韓国・ロシア・小沢一郎に関する見解、全て同感です。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

杉山巡さま

コメントありがとう。
ラジオではずいぶん脱線してしまい、
失礼しました。

でも、比較的たっぷり話をさせて
もらえますから、テレビよりは
いいですね。

Nick’s Bar さんのコメント...

ROUさん、

こんにちは。


何で日本はそんなに多額の金をODAで突っ込んだんでしょうか?

確かに物は中国に出来たけど、出したお金は日本に還流してるんじゃないでしょうか?

国際貢献といえば聞こえはいいが、実は体のよいロンダリングだったと言う気もしないではありません。

誰がそれを手に入れたか?それは言わぬが花でしょう。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

NICK様

「恨みに報いるに恨みをもってせず」
終戦後、中国政府は対日補償の要求権を
かっこよく放棄しています。

ところが日中国交回復の際、田中角栄の
旦那が何をとち狂ったのか賠償金代わりの
経済援助を申し出てしまうのです。
つまり事実上の賠償問題が復活してしまう。

この数十年、日本から引き出された円借款という名のODAは10兆円を優に上回ります。

借款とはいっても、中国側は賠償金代わりと
考えているので、もちろん返済などしていません。

このカネがめぐりめぐって北朝鮮など
への経済援助にもなっているとしたら、
日本人が稼いだカネでテポドンを作り、
そのミサイルが日本に向けられている、
というマンガみたいな構図になります。

日本人は底無しのお人好しなのです。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

NICK様

ちょいと訂正。
中国は円借款をまったく
返済してない、と書きましたが、
訂正します。

外務省によると総額6兆円のODA
のうち9000億円ほど返済されている
そうです。失礼しました。

10兆円と書いたのは、旧日本輸出入銀行
経由の借款も含めると10兆円に
なるという意味です。