2011年8月19日金曜日

ヨイトマケ娘

商社マン(いや、PC時代だと商社パーソンか? それとも商社ガール?)
の長女が5泊6日のボランティア活動から戻ってきた。
活動場所は岩手県大船渡市。例によってAll Handsの仲間たちといっしょだ。

All Handsはアメリカに本部がある災害ボランティア団体で、
岩手の大船渡市と陸前高田市を中心に復興支援を展開、
すでにその活動は4カ月におよんでいる。

19カ国から300人以上のボランティアが集まり、
側溝の泥上げや瓦礫の撤去、家屋の片付け、
引っ越しの手伝い、記念写真のデジタル修復など、
その活動は広範囲におよび、地元住民にも
すっかりお馴染みになっている。

だいぶ片づいてきているとはいえ、依然町全体が悪臭を放ち、
瓦礫を掘り返すとその臭いはいっそう強くなる。

だから酷暑の中、写真(中央の黒ずくめが長女)のように防塵マスクに
ゴーグル、帽子に厚手のゴム手袋、長靴で全身を覆うといういでたちで、
行くたびに娘の手足はアザだらけとなる。


遠い国から自腹を切って駆けつけてくれる外国人ボランティアたち。
猛暑の中、文句もいわず黙々とスコップをふるう。
彼らはハリケーンに襲われたアメリカのニューオリンズでも活動し、
ハイチ地震の際にも逸早く駆けつけた。

政治家たちが党利党略を剝き出しにし、不毛な議論を続けている間にも、
彼らはひたすら汗を流し、被災地のためにがんばってくれている。

娘の身体を気づかえば、「ほどほどにしろよ」と言いたくもなるが、
深夜バスで早朝帰宅し、とって返すように会社へと急ぐ彼女に
そんな無責任な言葉はかけられない。
(あんまり無理すんなよ……)
心の中でそっとつぶやく。

親の欲目は重々承知の上ですが、
娘はかくも心優しい頑張り屋であります。

身体は頑健で根性があり(母親似だな)、少食ながらよく働きます。
草食系の男性はやや苦手にしていますが、男嫌いというわけではなさそうです。
どこかに「つき合ってもいい」とおっしゃる奇特な方はおりませんか?
いまなら十分お買い得となっております。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

勞さん:

5月の連休の頃には市町村によっては断るほど集まって呉れたボランテアーの人たちも今は不足気味と聞きます。そんな状況の中で継続しての
お手伝い頭が下がります。本人も勞さんも大いに自慢して下さい。

瓦礫の撤去は復興のための一歩ですがPolitical Wasteも始末しないといけませんね!

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

匿名様

恐縮です。

匿名さんがいうように、
国会の中にも〝ガレキ〟が
野積みにされてます。

All Handsの連中に
もうひと踏んばりしていただき、
「議員という名のガレキ」も
ついでに撤去してもらいたいですね。

それもできれば、中国の近海に
海洋投棄してもらえればありがたいな。