2013年9月6日金曜日

ハダカ踊りは芸術か

ニュース番組のなかで、「浅草サンバカーニバル」に跳梁(ちょうりょう)する盗撮魔たちを
特集していた。見ると全裸同然で踊り狂う踊り子たちの後ろにカメラやビデオを構える
おじさんたちが群がっている。カメラのアングルはほとんど下半身に向けられ、
お尻だけをズームで撮っているおじさんもいる。

踊り子たちが移動すると、おじさんたちもゾロゾロと移動する。
なかには最良の撮影スポットを確保しようと、人波をかき分け、
踊り子たちの真正面に飛び出すおじさんもいる。
レンズの狙う先はもちろん踊り子たちの股間である(♪静かな股間の森の影から~)。

テレビ局の回し者であるレポーターは、そんなおじさんたちの鼻先にマイクを向ける。
「ずっとお尻ばかり撮られてますが、何の目的で撮ってるんですか?」←バカ、決まってんだろ!
「………………」
「ネット上で盗撮ビデオの売り買いが行われてるようですが……」
「個人で愉しんでるだけだよ。うっせぇなー(←こいつは怪しい)」

おじさんたちに次々とマイクを向けると、ほとんど無言で無視されるが、
なかにはテレビカメラを払いのけ、全速力で駆け出すおじさんもいる(負けるな、おじさん!)。

レポーターは今度は踊り子たちにマイクを向ける。
「盗撮されていることに対してはどう思いますか?」
「正直、気持ちわるいわね。あたしたちの踊りを興味本位で見られるのは心外。
できれば〝総合芸術〟として見てほしいわ
常連だというベテランの踊り子は、立派なお尻をプルンプルンさせながら、
そう曰わった。

毎年2月に開催される本場ブラジルのリオカーニバル。
世界中から70万人の助平な観光客が押し寄せるという。
また期間中に毎年死者が200人以上出るというのもすさまじい。
そして、その4分の1が腹上死というから、何やら羨ましくなる。
聞けばドラッグをやり、下半身の暴走をコントロールできなくなってしまうらしい。
だからブラジル人は12月生まれが多いのだという(ホンマかいな!)。

そのためカーニバルの期間中、政府は2000万個におよぶ〝コンドーさん〟を
無料配布するという。1965年の「ニューヨーク大停電」で、10ヵ月後に
出生率が44%上がってしまったという轍を踏みたくないのだろう。

一方、「浅草のサンバカーニバル」は可愛いものだ。死ぬ奴はもちろん出ないし、
出るのは健気な盗撮魔のおじさんたちだけ。ボクなんかほとんど全裸に近い
かっこうでお尻を丸出しにして踊っている露出狂のダンサーのほうがよっぽど問題で、
公然ワイセツ罪でしょっ引かれるべきは踊り子たちだろう、と勝手に思っているのだが、
TバックならぬIバックショーツ(ひも無し)をまとったド派手衣裳の踊り子は、
ストリップと見まがうような挑発的ダンスを、臆面もなく「総合芸術です」と言い張っている。

「裸同然のかっこうで踊ってるんだもの、盗撮されて当然よ。
いやなら胸もお尻も隠せばいい。ホンネのところはあの胸を、
あの尻を、多くの人に見てもらいたいんでしょ?」

女房もボクと同感のようで、いかにも正義漢のようにふるまっていた
レポーター(傍若無人はそっちだろ!)に対して、満腔の怒りをぶつけていた。
わが家の住人は、いたずらに正義をふりまわす
メディアの連中が大きらいなのだ(←夫婦共に活字メディアの人間なのにねw)。

尻撮る阿呆に撮られる阿呆――どっちもどっちだな。
呆れたことに楽天やアマゾンの通販では男女向けに
Iバックショーツなるものを売っている。女はまだしも、
男でこんなものを身につける変態野郎がいるんだねェ。
驚き桃の木山椒の木であります。

〝芸術作品〟だと称する尻や股間を必死の思いで盗撮しているおじさんたち!
世間の冷たい視線など気にせず、 これからも「いいお尻」をいっぱい撮ってくださいね!
陰ながら、応援してまっせ。







←なるほど、たしかに〝総合芸術〟だ。
この撮影が「是」で、女子高生のスカートの
中の盗撮が「非」という理屈が、おじさんには
どうしても分かんないんですけどね。
見てくださいな、このはち切れそうなお肉を。

2 件のコメント:

K子 さんのコメント...

このブログを読んでいるのは男性が多いと思いますが、このトピックに誰もコメントしないというのが殿方の屈折した心情を表していて妙。
私が以前勤めていた某H社は年に1回のとあるイベントにはサンバのねえちゃん達を招んでいました。殿方は張られたロープもものかわ、かぶりついていましたけど。ねえちゃんたちもそれは織り込み済みでへらへら踊っていました。(失礼。「芸術的に」踊っていました。)   
あれを見て、胸を見るな、へそを見るな、尻を見るな、というのは、行動矛盾。 
子孫繁栄に関して、人類はカタツムリと異なり、雌雄別性、かつ年中発情という戦略を選んだのだから、そんな美味しそう(本当に美味しいかどうかは不明。女は40歳過ぎからよ。)な餌を前に安寧な心でいられないオノコは正常です。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

K子様

よくぞおっしゃってくれました。
さすがに叩き上げのKO女子。
みごとにノックアウトであります。

むかし、和光市もサンバのねえちゃんたちの
ご来臨をたまわりましたよね。助平なボクは
鼻の下をのばしながら人波をかき分け、
かぶりつきで見てました。

近所のおじさんと目が合って、一瞬恥ずかしい
思いがしましたが、子孫繁栄の遺伝子のほうが
廉恥心に勝ったようで、ボクもおじさんも、
すぐさまねえちゃんたちの胸や股間にジーッと視線を這わせたのであります。

その行為を〝変態〟といわず〝正常〟と判定
してくれるK子様は、人間が練れているというか、女にしておくのはもったいないくらいの
メノコであります。

そう、たしかに女は40過ぎからですね。
あのストーカーの一件は落着いたしましたでしょうか。サンバのねえちゃんみたいに太ももを
露出して、純真なオノコをむやみに挑発しないでくださいね。