2013年11月9日土曜日

ウイスキー・オン・ザ・ロック

歴史テストの設問にこんなのがあった。
Qアメリカ大陸を発見した人は(        )である。
カッコ内を埋めよ、という問題に(りっぱ)と書いたものがあったという(笑)。

けっこう笑える話だが、クリストファー・コロンブスという探検家は〝立派〟どころか、
強欲で残忍な男だった。なにしろ航海に先立ち、発見地から上がる収益の10分の1を
寄こせ、とする契約を交わし、水や食料をわけてくれた先住民を見つけ次第殺した。
その数数万にのぼるというのだから〝りっぱ〟もへったくれもない。

先祖代々、最初からこの地に住んでいる先住民にしてみれば、
「頼みもしねぇのに、別に〝発見〟されたくなんかねぇや」がホンネだろう。
1492年はイヨク(意欲)に燃えるコロンブス」などと語呂合わせで暗記した
我らがノーテンキぶりと無知蒙昧さを大いに恥じなくてはならない。

さてボクは残虐非道なコロンブスの話をしたいわけではない。「発見」された土地は、
必ずしも「発見者」のものではない、という話をしたい。

支那は明代(1368~1644)の本に「釣魚台(=尖閣諸島)」の字が載っていて、
あの島嶼(とうしょ)は自分たちが発見したのだから自国領土だ、と主張している。
これが愚論暴論だということくらい赤ん坊だって分かる。「あの島は漁師をやってる
習菌屁さんのご先祖が発見したのだから、支那のもんだべ」などと言い出したら、
世界中の島々が直ちに係争地になってしまう。

国際法上で領土として認められるのは、「どの国が実効支配してきたか
の一点だ。いくら明代に支那人が発見したとしても、こんなちっぽけな島は
何の役にも立たないと、19世紀までほったらかしにしたら、領土であるなどと
言えた義理ではない。が、非法治国家の支那にはそんな正論すら通用しない。

日本は1895年、この島がどこの国にも属していないことを確認した上で、
閣議決定にて領土とし、島に国標を立てた(1937年に再建)。その翌年から1940年
までの44年間、この島の鰹節工場などでは200人あまりの日本人が働いていた。

1920年、中華民国駐長崎領事が、魚釣島に漂着した支那人漁師たちを救護した
人々に感謝状を送り、そのなかで尖閣のことを「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」
と明記している。だから、1958年と1966年に北京で出版された「中国全図」でも
日本領となっていると専門家は指摘している。

支那が突如として「あの島はわが領土」と言い始めたのには理由がある。
1969年、国連の調査でこの辺りに大型海底油田があると報告されたからだ
車内や海外の観光地で平気でクソを垂れてしまう恥意識と法意識の欠如した
支那人は、どうせ〝ダメモト〟だからと、とりあえず無理難題をふっかけるという
のが常套手段だ。世間知らずでお人好しの日本人が相手なら、うまくすれば譲歩する
かもしれない、とソロバンをはじいたはずだ。完全になめているのだ。

支那と干戈(かんか)を交えても、イザとなったらアメリカが助けてくれるから大丈夫だよ、
ってか? 国防を半世紀以上も他国に任せたまま、平和憲法とやらを後生大事に守り
ながら、繁栄に浮かれてきたニッポン。「わが国」といわず「この国」と言いたがる
国家意識の希薄な国民である。支那が領海を侵犯しても「まことに遺憾である」
の一言で片づけてきたこの切迫感のなさはいったい何なんだろう、と思う。

冷戦時代の1981年、スウェーデン海軍は領海侵犯したソ連の潜水艦(ウイスキー級)
爆雷で追い込み、みごと座礁させたことがある。これを「ウイスキー・オン・ザ・ロック」
という。支那の潜水艦が日本の領海を侵犯したら、日本もこのスウェーデン海軍の
毅然たる勇気を見習って爆雷で追いつめるべきだ。

自分の家の敷地内に武装した賊が侵入したら、即応戦して賊を叩きのめすか
追い出すのが常道だろう。「遺憾である」などとのんきなことを言ってると、
与(くみ)しやすしとばかりに何度でも襲ってくる。自国領土と領海を守る
気概のない国は世界から侮られ、早晩滅びるというのが歴史の教えるところである。



旧ソ連のウイスキー級潜水艦
座礁させられた場所にある記念碑。
ウイスキー・オン・ザ・ロックとは
よくぞ言ったものだ

2 件のコメント:

木蘭 さんのコメント...

しまふくろうさま、こんばんは。(*^^*)

乾燥肌なので、
今以上乾燥すると~するめか干しシイタケのようになりそうな木蘭でございます。


「次の□に漢字を入れて四字熟語を完成せよ」というのがありました。

品□方□

答えは「品行方正」ですが「品川方向」という答えがあったと、何かの本で読んだことがあります。(笑)

これはさておき、
中学生くらいの時に「ソルジャーブルー」という映画をテレビで観ました。

当時は西部劇が大好きだったので、
この映画もかっこいいカウボーイでも出てくるのかと思っていましたが・・・。

先住民族のインディアンが白人に大量虐殺されるという映画だったのです。
眼をそむけたくなるような場面がたくさんあり・・・(/_;)

またこうした残酷極まりない虐殺の事実をもとにして作られた映画だと聞き、すごいショックを受けたことを覚えています。

トラウマになりそうな映画でした。(T_T)

(投稿のの主旨と違ったコメントでごめんなさい)

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

木蘭様
こんばんは。

「品川方向」はよかったな(笑)。
ボクもむかし、苦しまぎれにいろんな四字熟語をつくった記憶があります。

さて映画の『ソルジャーブルー』は憶えています。あの映画が「白人=善、先住民=悪」
の従来型の通念をひっくり返した分岐点になったんです。

ボクたちは学校で白人が善玉の歴史を習いました。十字軍はわるいイスラム軍を征伐する
正義の軍隊だと教えられました。

とんでもない大ウソでした。
あの十字軍は略奪が目的のドロボウたちなんです。中米や南米でもスペイン人たちは1500万人とか、桁違いの先住民を虐殺しています。先住民の赤ん坊を生きたまま犬に食わせてしまうんですから、まあ、ひどいものでした。

「大航海時代」なんて、ロマンもへちまもない。それどころかキリスト教徒たちが異教徒に対して、残虐を極めた血塗られた時代なんです。

ボクがどこか宗教というものに対して冷淡なのは、たぶんこうした歴史を学んだせいかもしれません。

尼僧の木蘭さんにはつらい話かもしれませんが、一神教にはそうした怖ろしさも内在しています。