2013年12月25日水曜日

テレビの小窓に悲憤慷慨

「やっべ、これマジ、うめェー!」
テレビの中の〝バカタレバカタレント)〟どもが、情けなくなるような箸さばきで
老舗料亭の料理に舌鼓を打っている。こういう知性のかけらもない低劣な輩には、
猫イラズ入りのキャットフードなんぞをあてがっておけばいいものを、
これまた三流の陋劣ディレクターが、おもしろ半分に名にし負う料亭を訪問させ、
恥を満天下にさらしている。バカにつける薬はないのである。

「すげェー」「うめェー」「やべェー」「こえェー」「うぜェー」「でけェー」
街中には、聞くもおぞましい〝げぇーべぇー言葉〟があふれている。
先だっては、ぶっ飛んだ女子高生が「マジかよ、クソすげェヘビメタじゃん!」
なんて叫んでた。思わず六尺棒でなぎ倒したくなった。

テレビの紀行番組で、案内役が若い女優とかバカタレだったりすると、
即チャンネルを変えることにしている。何を見ても「すごい、すごーい!」、
何を食べても「おいしーい!」とか「めっちゃ、おいしーい!」、
へたをすると、それこそ「ヤべェー!」なんて叫ぶ低脳タレントがいるからだ。
それが海外物だったりすると恥ずかしくて見てられない。

最近はこうしたギャル言葉やうす汚い言葉を〝時代の最先端トレンド〟だからと、
テレビCMに進んで使うものが出てきている。ボクは思うのだ。
日本語を乱し、日本語を穢し、日本語を貶め、日本人の品格を貶めているのは、
CM制作に携わる電通以下、日本有数の広告代理店ではないのかと。
彼らこそ指弾されるべきA級戦犯ではないのかと。

そしてまた、さらにイラつくことに、テレビ画面の端っこにある小窓。
あの小窓からバカタレどもが顔を出し、愚にもつかぬことをくっちゃべっては、
番組の品性(最初からないか)を限りなく貶めている。

あの、バカが顔を出す小窓を「コーナーワイプ」というのだそうだが、
誰が発明したんだか、不愉快極まりない代物なのに、最近ではNHKまで
使いだした。ボクは画面左上に出たりすると、やや大きめの付箋を上から
かぶせ、シャットアウトしてしまう。コラムニストの中野翠も同じように
メモ用紙をかぶせてしまうというから、あの心ない小窓に悲憤慷慨している
良識人は想像以上に多いのだろう。

バラエティ番組にタレントを供出しているタレント事務所としては、
できるだけ若いタレントの顔を世間に売り出したい。だから、あの小窓は視聴者に
印象づける小道具としては最良のものなのだろう。これは想像だが、局側と
タレント事務所との間で、「画面露出時間最低( )分」といった契約が秘かに
結ばれているのではなかろうか。

いずれにしろ、あの小窓のおかげで、バカタレどもの表情やアクションが著しく
大げさになったことは確かだ。森泉(森英恵の孫、写真参照)などは、
ただでさえ大きな目をこれ以上大きくならないってくらい見開いて驚くふりをする。
バカも極まれりだ。

ああ、今年も日本のテレビ界はバカタレで始まりバカタレで終わるのか。
来年も再来年も、この先ずっとずっとバカタレの天下は続き、日本人の品性は
限りなく卑しくなっていくのだろう。当てごととモッコ褌は先から外れる
というが、この予測だけは絶対外れっこない、というところが悲しい。



←こんなマヌケ顔をするバカタレども
が、異常に増殖してきている






2 件のコメント:

ななし さんのコメント...

老先生こんにちは♪

テレビを消せば、毎日大変おだやかに過ごせます。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ROU.SHIMANAKA さんのコメント...

ななし様

おはようございます。

そうなんだよね、見なけりゃいいんだ。
でもつい見てしまい、画面に向かって吼えてしまうんです。

「テレビなんか見るなって、いつも吼えてるくせに、お父さんが一番見てんだよね(笑)」
娘はこう言ってバカにします。

ほんとうはテレビ大好き人間だったりして(笑)。

ななしさんは非テレビ派のお嬢さんでしたか。実に賢明です。

来年もさびしいおやじギャグにつき合ってください。よいお年を。