2015年3月30日月曜日

リリパットの国へようこそ

昨日、石神井の区民センターで、AFSの留学生歓迎パーティーがあった。
いよいよ今期の外国人留学生との対面の日である。
AFS練馬支部へ配属された留学生(16~17歳の高校生)は全部で3名。
デンマークのヴィクターとチェコのトマーシュ、そしてマレーシアのアシュレー(♀)だ。
プラハ出身のトマーシュは、8月半ばから半年間、わが家に居候することになっている。

ヴィクターとトマーシュは雲を突くような大男。トマーシュは事前に186㎝と聞かされて
いたが、実際は190㎝あるらしい。リリパット(小人)の国の住人に無用の恐怖心を
与えないようにと〝過少申告〟しておいたらしい。
How much do you weigh ? (体重はどのくらいあるの?)と訊いたら、
70キロくらいですとの答え。なんだかこれも怪しいが、80キロは優にあるボクは、
一瞬(勝ったな……)と思ったが、そんなところにしか優越感を持てない自分が
ひどく哀しかった(バカ)。

3人とも英語は実に達者で、
(おれなんか10年以上やったのに、満足に話せやしない……)
と、毎度のことながら自責の念にさいなまれる。読めるんだけどしゃべれない、
という大方の日本人が抱える悩みはかなり深刻だ。

幸い英会話に馴れている娘2人が応援に駆けつけてくれたため、
コミュニケーションは十分図れたが、この娘たちがふだんは同居していない
と知った途端、トマーシュの顔はさっと曇った。英語をほとんどしゃべれない
老夫婦とどうやって生活していったらいいんだろ、と不安に思ったのだろう。
その戸惑いを隠せない顔がけっこう面白かった。

トマーシュの気持ちを察したのか、長女が、
「安心して。時々、顔を見せてやっから」
と言うと、ようやく笑顔が戻った。世話の焼けるヤツである(どっちだよ!)。

一方、すでに来日し、今年の7月に帰国するトルコのゼイネップ()も会場にいた
ものだから、いろいろ話してみた。すっかり日本語も上達して、将来は作家に
なりたい、なんて言っていた。帰国するまでまだ間があるから、一度わが家に
遊びにおいでと誘ったら、目を輝かせていた。若い人はこの純粋さがいい。
大人になると妙に擦れっからしになってしまい、若い頃の純な気持ちをつい忘れがちに
なってしまうが、彼ら留学生と会っていると、そのまっすぐな気持ちが身のうちに蘇ってくる。

次なるイベントで再会を約したボクたちは会場をあとにして、一路和光市の樹林公園へ。
毎年恒例の花見である。朝早くに起きたボクたちは、おにぎりを作り、卵を焼き、
鶏を唐揚げにし、サラダを作った。幸いお花見日和で、人出もすごい。そういえば去年は、
長女の留学時代の同級生(イタリア人2人)が来日し、いっしょに弁当を作ってこの公園に
繰り出したものだが、今年も公園の賑わいは相変わらず。ただ桜はまだ八分咲きだ。




←わが家の女3匹と樹林公園へ。
ちょっぴり花冷えのする1日だった





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