キリスト教にしろイスラム教にしろ、一神教に骨がらみで憑かれてしまった人間は、
押しつけがましくていけない。今はあまり目にすることがなくなったが、昔は街中で
モルモン教の宣教師をよく見かけた。ケント・ギルバートやケント・デリカットといった
タレントはもともとモルモン教の宣教師として来日した人たちで、ボクも高校生の頃、
一度教会に連れて行かれ、布教用のビデオを見せられたあげく、聖書をみやげに
持たされたことがある。
いろいろ本を読んでいると、日本に来た宣教師に真の〝善人〟は少なかったように
思える。イエズス会のルイス・デ・アルメイダは戦国時代の末期に来日したポルトガル人で、
フランシスコ・ザビエルの事業を受け継ぎ、日本で熱心な布教活動を行った人物として
知られている。アルメイダは主に豊後(大分県)を中心に活動し、キリシタン大名の
大友宗麟に願って土地をもらい、外科・内科・ハンセン氏病科を備えた総合病院を
建設した。これが日本で初めての西洋医学の総合病院といわれている。
乳児院を建てたり病院を建てたりしたのはアルメイダの〝善〟の一面だが、
その陰でしっかり〝悪事〟も働いていた。徳富蘇峰の『近世日本国民史』には、
キリシタン大名や豪族たちが火薬ほしさに若い女たちを南蛮船に押し込んだ揚げ句、
獣を扱うがごとく縛りあげたとある。女たちが泣き叫び喚くさまは地獄のようであった、
とも記されている。
その関連だが、1582年、「天正遣欧少年使節団」としてローマ法王のもとに遣わされた
ものたちの報告書には、
《欧州各地で、肌白くみめよき日本の娘たちが秘所丸出しで
鉄枷(かせ)につながれ、もてあそばれ売られていた。その数50万人》とある。
キリシタン大名たちが火薬1樽につき娘50人を売り飛ばしていたのだ。
アルメイダは、その人身売買の仲介者でもあった。秀吉はこの事実を知って怒り、
1587年、「伴天連(バテレン)追放令」を発令する。
時代くだって戦後間もない頃。GHQのマッカーサーは日本のキリスト教徒がたったの
20万人と聞いて驚き、日本人が野蛮で攻撃的なのは「太陽や山、キツネなどを拝む
救われない民族」だからに違いないと、聖書1000万冊を空輸し、宣教師2500人を
呼び寄せた。また国際基督教大学(ICU)をつくらせ布教に力を入れた。
ICUといえば秋篠宮の次女・佳子さまが入学して話題になった大学だが、
八百万(やおよろず)の神の総氏神ともいえる天皇家のご息女が、マッカーサーの
息のかかったキリスト教系の大学へご入学あそばされるというのは、まことに面白い。
で、話の続きだが、マッカーサーは朝鮮戦争で敵側に原爆を投下しようとしてトルーマン
大統領に解任されてしまう。泣く泣く帰国する時の日本のキリスト教信者総数は
相変わらず20万人のままだった。結局、お天道様やキツネを拝む日本人を改宗させる
ことができず、新たなキリスト者はひとりも増やすことができなかったのである。
異教徒に対しては残虐非道を専らとするキリスト教徒なんぞになるよりは、
山の神やおキツネ様を拝んでいたほうが遙かにマシ、
と考えた我らがご先祖たちは、まことに賢明だったという外ない。
←ICUに入学なされた佳子さま。
しっかり勉強なさってくださいね
押しつけがましくていけない。今はあまり目にすることがなくなったが、昔は街中で
モルモン教の宣教師をよく見かけた。ケント・ギルバートやケント・デリカットといった
タレントはもともとモルモン教の宣教師として来日した人たちで、ボクも高校生の頃、
一度教会に連れて行かれ、布教用のビデオを見せられたあげく、聖書をみやげに
持たされたことがある。
いろいろ本を読んでいると、日本に来た宣教師に真の〝善人〟は少なかったように
思える。イエズス会のルイス・デ・アルメイダは戦国時代の末期に来日したポルトガル人で、
フランシスコ・ザビエルの事業を受け継ぎ、日本で熱心な布教活動を行った人物として
知られている。アルメイダは主に豊後(大分県)を中心に活動し、キリシタン大名の
大友宗麟に願って土地をもらい、外科・内科・ハンセン氏病科を備えた総合病院を
建設した。これが日本で初めての西洋医学の総合病院といわれている。
乳児院を建てたり病院を建てたりしたのはアルメイダの〝善〟の一面だが、
その陰でしっかり〝悪事〟も働いていた。徳富蘇峰の『近世日本国民史』には、
キリシタン大名や豪族たちが火薬ほしさに若い女たちを南蛮船に押し込んだ揚げ句、
獣を扱うがごとく縛りあげたとある。女たちが泣き叫び喚くさまは地獄のようであった、
とも記されている。
その関連だが、1582年、「天正遣欧少年使節団」としてローマ法王のもとに遣わされた
ものたちの報告書には、
《欧州各地で、肌白くみめよき日本の娘たちが秘所丸出しで
鉄枷(かせ)につながれ、もてあそばれ売られていた。その数50万人》とある。
キリシタン大名たちが火薬1樽につき娘50人を売り飛ばしていたのだ。
アルメイダは、その人身売買の仲介者でもあった。秀吉はこの事実を知って怒り、
1587年、「伴天連(バテレン)追放令」を発令する。
時代くだって戦後間もない頃。GHQのマッカーサーは日本のキリスト教徒がたったの
20万人と聞いて驚き、日本人が野蛮で攻撃的なのは「太陽や山、キツネなどを拝む
救われない民族」だからに違いないと、聖書1000万冊を空輸し、宣教師2500人を
呼び寄せた。また国際基督教大学(ICU)をつくらせ布教に力を入れた。
ICUといえば秋篠宮の次女・佳子さまが入学して話題になった大学だが、
八百万(やおよろず)の神の総氏神ともいえる天皇家のご息女が、マッカーサーの
息のかかったキリスト教系の大学へご入学あそばされるというのは、まことに面白い。
で、話の続きだが、マッカーサーは朝鮮戦争で敵側に原爆を投下しようとしてトルーマン
大統領に解任されてしまう。泣く泣く帰国する時の日本のキリスト教信者総数は
相変わらず20万人のままだった。結局、お天道様やキツネを拝む日本人を改宗させる
ことができず、新たなキリスト者はひとりも増やすことができなかったのである。
異教徒に対しては残虐非道を専らとするキリスト教徒なんぞになるよりは、
山の神やおキツネ様を拝んでいたほうが遙かにマシ、
と考えた我らがご先祖たちは、まことに賢明だったという外ない。
←ICUに入学なされた佳子さま。
しっかり勉強なさってくださいね